2位は『CODE』同様に先週すでにスタートしており、今週初のフル集計となった伊藤沙莉×織田裕二×中島健人のテレ朝火曜ドラマ『シッコウ!!~犬と私と執行官~』。TVer再生数ランキング総合部門での推移を見ると、ずっとトップ10はキープしていたものの、トップ3滞在期間が1日のみと前週より半減。お気に入り登録者数の伸びもやや鈍めと、早くも勢いが鈍っており、次週はもっと順位を落としそうだ。犬たちは可愛いが、債権回収という物語ながら中途半端に美談っぽくまとめてしまうあたりにモヤモヤする視聴者が少なくないようだ。今のところ、伊藤沙莉演じる主人公がいまひとつで、むしろ織田裕二演じる執行官のほうが目立っているのも気がかり。
3位に初登場となったのは、生田斗真主演・三池崇監督のテレ朝金曜ナイトドラマ『警部補ダイマジン』。長瀬智也主演でドラマ化された『クロコーチ』と同じ世界観を共有(原作・作画も同じ)するマンガの実写化で、『土竜の唄』シリーズでタッグを組んだ生田と三池監督のテレビ初タッグ作ということで注目されていたが、これが好調で、TVer再生数ランキング総合では首位滞在期間が2日と勢いのあるスタートを切った。実際、初回のTVer再生数はこの金曜ナイト枠の最高記録を更新中で、7月8日~7月12日で163.2万回に達したという。本人気ランキングでも、2位の『シッコウ!!』との差はわずか2ポイントで、逆転の可能性もじゅうぶんある。三池ワールド全開の深夜ドラマがどこまで盛り上がっていくか、注目だ。
本人気ランキング4位に初登場となったのは、田辺桃子×小関裕太『癒やしのお隣さんには秘密がある』。前期、深夜ドラマとしてTVer再生数の史上最高記録を更新するなど大反響を呼んだ『夫婦が壊れるとき』を放送していた日本テレビ系金曜ドラマDEEP枠の新作だ。前作は、英BBCドラマ『女医フォスター 夫の情事、私の決断』のリメイクだったが(韓国でも2020年に『夫婦の世界』としてリメイク)、今回はオンライン小説をもとにした人気マンガの実写化。主人公の女性の隣の部屋に越してきたイケメンが、実は御曹司で、ベランダで癒しの時間を共に過ごす仲になるが、実は主人公のストーカーだった……という“やみキュン”ラブストーリーで、小関演じるイケメンのストーカーとしての怪演と、“癒やしのお隣さん”としての胸キュンシーンの落差が好評のようだ。TVerでも初回100万回再生を突破しており、好調な滑り出しを見せているが、『フウ壊』に続く快進撃を見せられるか。