だが東スポサイドはその後交渉し、「枚数を大幅に減らしながらも“出禁”は何とか解除まで持ち込んだというが、今後、侍ジャパン関連の取材は相当やりづらくなるのは間違いない」(同)とみている。
次の侍ジャパンの試合は11月に予定されており、遅くとも8月中には次期監督を決定しなければいけない。
「候補者は10人以上いると言われています。現時点でも交渉を進めている状況ですが、工藤氏で一本化との報道が出たのは、本人の意欲をそのまま鵜呑みにして断定的に報じてしまったからではないか。次の監督は2026年開催予定のワールド・ベースボール・クラシックまで指揮する予定で、世界一を奪還したのですから、世間の注目度も以前とは比べ物にならないくらい高くなっている。それを正式発表前に“決定事項”として報じられたら、選考する側は混乱や支障をきたすのは間違いない」
ただ球界内では「結局のところ読売が首を縦に振らないと決まらないわけでしょ」とシラケムードが漂っているのも事実。
「栗山英樹前監督も巨人・原辰徳監督と非常に近しい関係にあり、事あるごとに連絡を取り合う仲だった。選手選考やチーム状態の情報もすべて読売傘下の巨人に流れていると言っても過言ではないレベル。世間やマスコミの過熱とは対照的に、球界内では『また始まった』と冷ややかに見ている関係者も結構います」(球界OB)
タイムリミットが近づく中でどんな決着を迎えるのだろうか。