7月10日には東京都内のホテルで行われた「プロ野球12球団オーナー会議」に出席していた嶌村聡球団本部長が、「前向きに交渉を進めているところでございます」と認めた。だが裏ではちょっとしたアクシデントが起こっていたのだという。

「チームの投手状況を考えれば、球団が補強策を練っているのは担当メディアも分かっており、各自のルートで探し回っていた。ところが肝心の所属チーム・選手名は分からずじまい。そこに、前レイズのエルビン・ロドリゲス投手が急浮上したことが分かり、担当メディアは『ロドリゲスを阪神が狙っている』と判断して裏取りに走っていたといいます」(同)

 しかし、10日になってロドリゲスはヤクルトが獲得調査していることを「サンケイスポーツ」が報道。さらにブルワー獲得の動きについては、岡田彰布監督が長年にわたり評論家を担当した「デイリースポーツ」のみが報じる結果となった。

「外国人選手については近年、海外メディアの担当記者がSNSで具体的な選手名を挙げ、『来日に向けて交渉が大詰め』などといったツイートをきっかけに、日本の記者が一斉に12球団の幹部・渉外担当に裏取りする……という流れができてしまった。今回もロドリゲスに動きがあることを察知したため、メディアが“阪神入り”を早合点したようです」

 取材力なんてたかが知れている……ということなのだろうか。