まつだい「農舞台」フィールドミュージアム
松代は、農業を通して大地とかかわってきた里山の暮らしが、今も豊かに残る地域。その拠点となるのが、「農舞台」で、オランダの建築家グループMVRDVが設計したインパクトのある建物です。ここから山頂の松代城までの約2kmに、草間彌生など40ほどのアート作品が点在しています。
青い空と緑の草花、深い森の木々に美しい棚田。そんな住民の生活の場を、フィールドミュージアムと呼び、「農」と「アート」を融合させ、地域再生の場として彩られています。
清津峡渓谷トンネル
富山の黒部峡谷、三重の大杉谷とともに日本三大峡谷の一つに数えられている清津峡(きよつきょう)。清津川を挟んで切り立つV字型の大峡谷です。国の名勝・天然記念物に指定されており、かつては温泉街もにぎわっていました。しかし、大規模な雪崩落石事故を機に、この歩道の通行は一切禁止となっていました。
開坑後20年以上たった2018年、大地の芸術祭のアート作品として改修。自然の「5大要素」(木、土、金属、火、水)を利用しながら、建築的な空間とアートな空間、渓谷美もあわせもつ有名観光スポットとして、多くの観光客が訪れるようになりました。
越後妻有の巡り方
バスツアー
越後妻有 大地の芸術祭では、様々な日帰りバスツアーが組まれています。清津峡や十日町エリアをめぐる「トンビかっくうコース」やMonET美術館や越後妻有をめぐる「コヘビくねくねコース」など、ネーミングからもワクワクしてしまうコースが沢山用意されているので、公式サイトをご覧ください。土曜のみ、日曜のみ、日にち限定などもあるのでご注意ください。
公共交通機関&レンタサイクル
自転車で巡るのを考えている方は、十日町総合観光案内所、越後湯沢駅西口の駅前にある雪国観光舎、松代・松之山温泉観光案内所などでレンタル可能ですが、大地の芸術祭のテーマの一つが、「およそ200の集落に作品を点在させ、合理化・効率化の対極として徹底的な非効率化を試みている」状態なので、駅周辺の作品を見るだけなら可能ですが、あちこち見て回りたいと考えている場合は、自転車や公共交通機関での移動は、時間的にも体力的にもかなりハードだと感じます。
タクシー&レンタカー
駅周辺の作品だけでなく、山深い里山にも作品が点在しているので、見学に一番お勧めなのは、マイカー、レンタカーやタクシーになります。主要駅周辺には、レンタカー会社、タクシー会社があるので、目的地まで楽に移動できますし、自由度も高いのでお勧めですが、念のため予約をお勧めします。