『ザ・ノンフィクション』今どきの若者は金にシビア

 中村は片付けが苦手でも残業申請は怠らず、齋藤は一度辞める意思を示するものの、同業他社より日光さる軍団のほうが残業申請が通りやすいことを知り結局残ることにした。
 
 このあたりの「金へのシビアさ」は今どきだなと思う。「新人で教えてもらっている立場だし、残業代だなんて……」みたいな遠慮はない。こういった振る舞いを「ちゃっかりしている」と取る人もいるかもしれないが、我慢に我慢を重ねた結果、後から、自分は残業代も我慢していたのに! と大爆発するくらいなら、「細かい金をもらうことで自分の中で納得感を得ておく」というのは重要なライフハックなのかもしれない。

 しかしそれでも、中村は失踪してしまったのだが……。