「出場者は多様ですが、笑いに特化したものよりも、構成力が高い演目や、単純に技術が優れている演目のほうが喜ばれやすいというのはあるでしょう。日本でも『M-1グランプリ』では、正統派しゃべくり漫才はネットで叩かれにくく、変化球の漫才は叩かれやすいという傾向がありますが、『ブリテンズ・ゴット・タレント』も同じということです。

 ただ、多くの視聴者が安村さんを支持しているのも事実であり、ああいったシンプルな笑いを楽しむ人は世界中にいる。今後の日本のお笑いに対する可能性を広げたことは、間違いないと思います」(同)

 日本語のニュアンスが伝わらないと日本の笑いは理解できないと言われることも多いが、とにかく明るい安村は言葉の壁を超えて受け入れられた。今後も世界に羽ばたく日本の芸人が続々と出てくるかもしれない。