櫻坂46といえば、昨年の大みそかに放送された『第73回NHK紅白歌合戦』では、坂道グループの中で唯一落選。連続出場が6年で途切れたことにキャプテンの松田里奈も落胆し、「申し訳ない気持ちでいっぱいです」とファンに謝罪していたものだった。

「今作で『紅白』返り咲きへ大きく前進した印象です。しかも、表題曲の選抜にはまだ3期生が入っていませんから、グループとしてもこの先は上がり目しかない。乃木坂46は1・2期生が卒業して暗中模索の状況ですが、それ以上に心配なのが日向坂46。最近はK-POP路線にシフトチェンジしたことで迷走している感が否めない。逆に、櫻坂46は欅坂46時代の“暗黒舞踏路線”へ原点回帰し、自分たちのものに昇華した印象。『紅白』を一度逃したことで、“平手友梨奈のいたグループ”のイメージを一新する機会を得たと捉えることもできますし、ここでグループ最多セールスをたたき出すという強さを見せたことで、改めて櫻坂46を知らしめるチャンスの時期が来たと言えるのでは」(同)

 「start over」とはやり直すという意味。まさに昨年悔しさにまみれた櫻坂46の逆襲にぴったりのタイトルだろう。