八戸市にある廃校になった小中学校の校舎を利用した体験交流施設の「山の楽校」。田舎の伝統文化を守るため様々な体験ができる施設ですが、夏には校舎の裏に200万本以上のひまわり畑が広がる素敵な景色が見られるスポットになっています。
山の楽校とは?
山の楽校は、旧南郷村(現在の八戸市南郷地区)にある廃校になった増田小中学校の校舎を利用し、2005年に体験交流施設として生まれ変わった青葉湖展望交流施設です。
田舎の伝統文化を守る目的で、地元農家で作られていた味噌や手打ちそば打ち体験など田舎暮らしの体験できたり、農家レストランで食事ができます。校舎の隣接地にはそば畑とひまわり畑が広がっており、施設の名所になっています。
圧巻の光景!校舎裏のひまわり畑
毎年8月下旬頃になると200万本以上のひまわりが校舎裏に咲き誇るスポットとしても人気です。校舎がある少し高い位置からみるだけでなく、ひまわり畑の中も散策できますのでまた、是非畑の中を歩いてみてください。かなり背の高いひまわりがにょきにょきと生えているのが実感できます。毎年8月中旬から下旬にかけて、そばとひまわりの花見週間が開催されています。期間中はひまわりの切り取り体験などが楽しめます。
蕎麦の白い花の花畑も見逃さないで!
ひまわり畑の中を散策して奥のほうに進むと、白い花の蕎麦畑が広がっています。こちらも素敵な光景なので是非覗いてみてください。
廃校の息遣いを感じる
明治36年に増田文教所として開校し、地域とともに100年もの歴史を歩んできた大切な場所だった増田小中学校。過疎化の波には逆らえず、児童生徒数の減少により2003年に閉校しましたが、地元の人の熱い想いで校舎の姿をそのままに2005年に体験交流ができる世増ダム建設の記念施設として「山の楽校」が誕生しました。
山の楽校の教室は見学可能で、増田小中学校の備品や写真が展示されており、息遣いがまだ聞こえてくるかのようです。オルガンやアコーディオン、チャンネル式の箱型テレビなど昭和の香りがする、昔懐かしい品々にも触れることができます。また、青森県の南部地域の灌漑用水、上水のために整備され2003年に完成した世増ダム(青葉湖)の建築にあたり、湖底に沈んだ集落の暮らしを紹介した「世増ダム資料館」や畑内集落跡の出土品展示などに活用されています。