「ダブルアート真べぇとケツやそのほかの後輩との関係性は、言ってみれば大阪の若手芸人界隈のニッチなトピックであり、正直、誰もが興味を持っていることではありません。

でも、掘り下げていくと、いろいろな感情が渦巻いていて本当におもしろい。2人の普段の活動をあまり知らなくても、芸人同士の人間ドキュメンタリーとして興味深いですし、ネタやトーク、バラエティ番組と言ったものではない“お笑いの表現”の新たな可能性を感じさせていると思います」(構成作家)

 ニューヨークのYouTubeチャンネルでは、不定期で芸人ドキュメンタリー企画の動画が公開されている。2020年には、吉本の養成所NSC東京17期生内で生まれた“エレパレ”と呼ばれる謎のグループの真実に迫った『ザ・エレクトリカルパレーズ』というドキュメンタリー作品が公開され、大きな話題に。現在、バラエティ番組で大ブレイク中のコットンは、この動画をきっかけに業界内での注目度が上がったとも言われている。

 2021年には、吉本の若手の劇場「神保町よしもと漫才劇場」(東京)における入り組んだ芸人勢力図を紐解く「花鳥風月問題」という一連のシリーズ動画を公開。関係者総出のライブ『さようなら花鳥風月ライブ』も好評となった。