その光景を見た、ひな壇に座っていたバン中村から「放課後みてえだな」とガヤも飛んできた。高校生同士どれだけ威嚇しても怖さがなく、お笑いコーナーのようになっている中、静かに座っている姫路から来たという「新原遡良」の存在が不気味で気になった。2、3年前にキックボクシングをやっていたということで試合経験13戦しているという。体格も他の応募メンバーよりしっかりしている。そして物静かであまり言葉を発さない。
応募メンバーの「藤井加津也」とシャドーボクシングをした時も2人とも様になっており、「強いな」と言われた。実力ではこの2人が手堅いのだが、話題性という部分ではひかぴーが非常に魅力的だ。高校生オーディション8人の中から1試合だけ組まれるので、今回はひかぴーに軍配があがりそうだ。
そして、すぐにひかぴーは朝倉未来チャンネルに呼ばれ対談をする。今回一番興味を持ったのがひかぴーだと朝倉未来は言う。そこで後日ひかぴーは学校に行ったら校長先生から呼び出されて、不安になりながらも行ったらオーディションを見ていたらしく、校長先生が「Breaking Down」のファンだと言う。もはや社会現象だ。
オーディション後、動画のコラボが忙しくて1週間学校を休んでいる時に高校にバット持った奴がバイクで5人ぐらい来たという昔のヤンキー漫画のような事も起きていたそうだ。朝倉未来本人が「でも朝倉未来がバックについてるからね。ひかぴーになんかあったら本当に覚えとけよ」と動画ですごむシーンもあり、ひかぴーのこれからは安泰を約束されたようにも見えた。
そして、このひかぴーだが、意外と戦略的な面もあって今回のオーディションでYouTubeのチャンネル登録者が1万人増えて4万人になったという。元々3万人いたということになる。見てみるとジョーブログやDJ社長などと一緒に映っている動画がアップされている。有名になるためにめちゃくちゃ足を使って交通費がなかったらヒッチハイクをして会いに行っている。ガムシャラとはこの事だと思う。彼は偶然「Breaking Down」のオーディションで目立ったのではない。必然で目立ったという事なのだ。