声優陣に配られる「大入り袋」の平均は……?
日本のアニメ作品における声優のギャラは、「日本俳優連合」が定める“ランク制度”に準じており、キャリアを重ねてランクが上がるにつれて、ギャラも高くなっていくことでおなじみ。しかし、『マリオ』のような海外作品や、興収100億円を突破するような超大作でも、このルールが適用されるのだろうか。業界関係者は以下のように語る。
「基本的に『外画(外国映画)』は、国内作品同様に、声優のランクで決められた出演料のみ支払われます。ディズニーなどの有名な海外作品の場合でも、まずは声優事務所にオーディションの案内が来て、合格すれば役が与えられ、ランクに乗っ取ったギャラが支払われる……という流れです」(声優業界関係者)
一方、映画が大ヒットした場合は、出演者に「大入り袋」が出ることもあるというが、「中身は平均して500円。近頃、興収100億円を突破した某作品は5,000円だった」(同)とか。
「最低ランクに位置する声優の場合、アニメ映画1本に出演すると、ギャラは20万円前後。映画がどれだけヒットしても、それ以上実入りがないというのは、キャストにとって残念なことですが、長年そのルールでやってきたので、みんな『致し方ない』と諦めていると思います。ちなみに作品のアフレコは、収録に1日、予備にもう1日拘束されます。1日の収録で済んだ場合、予備日はバラシとなるものの、直前の対応となるため、予備日に急きょほかの仕事を入れることはほぼ不可能。そのため、予備日の収入はゼロとなってしまう。ただ、テレビアニメ1本の出演料と比較すると、ギャラはいいですから、やはり映画仕事は『おいしい』といえるでしょう」(同)
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