彼女にあこがれて「トラックドライバーになりたい」と考える女性もおり、人材不足が懸念されている運送業界を救う存在として注目され、27日放送の『NHKニュースおはよう日本』で特集が組まれるなど、ネットの枠を超えた影響力と人気を誇っている。

 ところが、ここにきて人気の最大の要因ともいえるSNSでの「飲酒投稿」を問題視する声が増加しているようだ。そのきっかけとなったのは、フジテレビ公式動画配信サービス「FOD」でトラックめいめいを“原案”とするオリジナルドラマ『トラックガール』が7月19日より配信されると発表されたことだった。

 同ドラマは、乃木坂46の遠藤さくらが演じる主人公の女性トラック運転手とゆかいな仲間たちの日常を描いたハートフルコメディ。主人公が男社会といわれる物流業界でたくましく働く姿と、仕事終わりに行きつけの居酒屋でその日の疲れをお酒で洗い流すといった日常のシーンを切り抜いた物語だと予告されている。この予告などから考えると、ドラマ内で本家の「豪快な飲みっぷり」が再現されるのではないかと推察され、実際に缶ビールを流し込んでいる場面写真も公開された。

 しかし、このドラマに対してアルコールなどの依存問題に取り組む特定非営利活動法人ASK(アルコール薬物問題全国市民協会)が5月30日付でフジテレビに緊急要望書を提出する事態に。要望書では「若い女性がトラックドライバーの仕事をすることをテーマにするのは、まったく問題ありません。問題なのは、飲酒です。SNSアカウント“トラックめいめい”は、トラック運転手である若い女性が日々、豪快に飲酒するのを最大の売りにしているためです」とし、飲酒シーンの描写について要望を出している。