夫の死亡後の年金が少なくなるデメリットも
夫の扶養で老後生活する際の大きなリスクの1つが、夫の死亡後の生活費です。
厚生労働省が2022年に発表している厚生年金のモデル年金額は、月額219,593円となっています。この金額は、妻が夫の扶養となっている場合の夫婦2人分の給付水準です。
もしも夫が先に死亡した場合、妻には遺族年金が支給されますが、その金額は夫分の年金額の4分の3に減額されます。つまり、残された妻は月額165,000円程度の遺族年金しか受け取ることができません。
パート主婦が夫の扶養に入った場合、夫の死亡後に収入が大きく減少するリスクがあることを考慮しておきましょう。夫が死亡した後も生活に困らぬよう、主婦も社会保険に加入しておくなどの備えが必要です。
長期的な人生計画を立てて働き方を考えよう
社会保険料を負担することは、長い目でみれば、「働き損」ではないと考えることもできます。
2022年10月以降は、年収106万円を超えた場合、厚生年金に加入することができます。厚生年金保険料のうち半分は勤務先負担となりますし、将来もらえる年金額が増え、受給が始まればその後生きている限りずっともらい続けることができます。
老後生活資金を考えた場合、ボーダーラインを超えて稼ぐことにはメリットもあるので、ここも踏まえた上でパート収入をどうするか考えてみてください。
文・fuelle編集部
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