退去時のトラブルへの対処法

貸主から予想外に高額な請求をされてしまった場合、どう対処すればよいのでしょうか。

まずは請求明細をよく確認し、その中に本来支払う必要がない項目があったら、貸主に確認してみましょう。私が過去に扱ったトラブルでは、貸主に確認したところ、その項目については貸主負担であることを認めて減額してくれた事例があります。

貸主に言っても全く取り合ってくれない場合、まずは国民生活センターに相談してみるとよいでしょう。それでも貸主とのトラブルが解決しないならば、弁護士に依頼して代理人として交渉してもらうという対処法もあります。

退去する時には請求明細の内容をきちんと確認しよう

賃貸借契約を結んだ物件から退去する時のトラブルについては、誰もが経験する可能性があります。退去時は、まず貸主からの請求明細を確認しましょう。すべてが借主の負担となるわけではありませんので、おかしいと感じたら第三者に相談してみることをおすすめします。

文・幸谷泰造
弁護士。東京大学大学院情報理工学系研究科コンピュータ科学専攻、成蹊大学法科大学院卒業。ソニー(株)の知的財産部で国内外の特許関連業務を担当。その後、弁護士として特許訴訟や無効審判等の係争業務をはじめ、技術系企業の契約関連業務、知的財産デューディリジェンス、知的財産コンサルティングなど、知的財産やIT関連法務に数多く従事。