公営住宅は家賃が非常に安いことで知られています。

例えば、港区の区営住宅の中には3DK(42.36平方メートル)で家賃2万5,900円~5万1,800円という物件もあり、通常の家賃相場では考えられないほどの低額で住宅を借りることが可能です。

公営住宅へ入居すれば家賃負担を大きく軽減できますが、持ち家があると基本的に利用できません。今回は、持ち家がある人が公営住宅へ入居する方法について解説していきます。

持ち家があると公営住宅には居住できない

持ち家がある人は公営住宅へ入居することは原則的に不可能だと考えておきましょう。

詳細な入居基準は自治体によって異なりますが、どこの自治体にも「現在、住宅に困っていることが明らかであること」という決まりがあり、該当するには次のいずれにも該当しないことが条件です。

● 住宅を所有している
● 現在公営住宅に入居している
● 自分の責任により住宅の明渡しを求められている

住宅を所有している人は「明らかに住宅に困っている」とは判断されません。そのため、基本的には住宅を所有していると公営住宅には入居できないと考えた方がよいでしょう。

持ち家を子供に贈与して公営住宅へ入居できる?

住宅を手放し、その他の所得条件等を満たしているのであれば、公営住宅へ申し込むことは可能です。

高齢になり「相続対策として子供に住宅を贈与したい」「自分達は狭い賃貸住宅で十分」と考えている人は、贈与を利用すれば公営住宅へ居住できます。