2020年7月の出来事になります。お恥ずかしながら当時私は、マッチングアプリをして付き合ってくれる女性を探しておりました。一人の女性とマッチしたのですが、結果から言うとこの方がネットワークビジネスの勧誘目的の女性でした。その時の私は、マッチングアプリにネットワークビジネスなど勧誘目的の利用者がいるとは知りませんでした。
マッチ後は、まず食事に行くことになりました。食事中は普通に会話を楽しみ、話が合う子だと思っていました。次回も食事を一緒に行く予定を立てて、その時は解散になりました。
2回目に会うときにファミレスで食事をしていたのですが、ついにネットワークビジネスの勧誘が始まりました。私はめんどくさいと思いながらもあからさまに拒否してしまうのは少し申し訳ない気がして、相手の子に話を合わせていました。
すると、相手の子は、「今ちょうど近くに知り合いがいて、その人に説明してもらうね。」と言い、そのファミレスの私たちのいるテーブルに見知らぬ男性を呼び出しました。
私は状況がよく分からなくなり、どうやらその呼ばれた男がネットワークビジネスのベテランで本当の勧誘の話役のようでした。さすがに私も断っていたのですが、男の勧誘はしつこく2時間以上も話し合いになりました。
最終的に私は、「じゃあ分かりました。絶対に儲けられるんですよね。では入会します。その代わり入会にかかる費用、毎月の契約料はそちらで私の分も担保してください。私が自分で収益を上げられるようになったらその分はお返しします。」と言いました。
すると男は、「それはできない。ちゃんと自分のお金で責任を持って取り組んでもらわないと。」と言い、それで話し合いは終わりました。ネットワークビジネスをすることは個人の自由かもしれませんが、無理な勧誘や強要をしてくることは許せないと思いました。
(20代・男性)
もしものために一旦トイレに行きスマホで音声録音!
ある日、携帯電話に知らない番号から電話がかかってきました。
当時携帯を買い替えたばかりだったので、登録し忘れか移行できていなかったのかと思い電話に出てみると、友人の女性でした。
「ちょっと相談に乗ってほしい」とのことで、後日喫茶店で相談に乗ることに。
当日、喫茶店に行くと彼女は先に待っていました。
何の相談なのかを尋ねると「紹介したい人がいる」とのこと。
すぐにこれは怪しいと思ったのですが、好奇心と話のネタになるかもと思ったことから、すぐには帰りませんでした。
すると、最初から近くの席に座っていたと思われるスーツを着た男性が、こちらにやってきて自己紹介をし、席に着きました。
私も軽くあいさつすると、いきなり「お金ほしくないですか?今よりも、もっといい生活したくないですか?」という話に。
これはマルチ商法か怪しい商材を売りつけられると思い、携帯の録音スイッチをオンにするために一旦トイレに立ちました。
今思い返すと、友人の女性の電話番号はきちんと登録されていて、知らない番号はその男性の番号だったのかもしれません。
席に戻ると、机いっぱいに壺やら水晶やらブレスレットやらのカタログが開かれていました。
長い説明を聞いたあと、契約書を何枚か取り出してきて「お好きなものにサインをお願いします」と言います。
よく見てみると、署名と捺印以外のところはご丁寧にも記入済みで、カタログ番号も書かれています。
選ぶと契約書にサインさせられるシステムなのでしょう。
初めからマルチかな、怪しいなとは思っていたので、「契約はしません、興味もないので帰ります」と言い、自分のコーヒー代を置いて出てきました。
録音した音声を興味本位で聞きなおしてみると、やたらと「契約いただくと幸せが訪れます」とか「生活の質がワンランクアップしますよ」とか曖昧な表現ばかりの説明でした。
そんなものには何の根拠もないんですけどね。
自分の意見をはっきり言える性格で良かったと、心から思いました。
意志の弱い人なら押し売りされてしまうかもしれないので、気をつけてほしいですね。
(30代・男性)
友人にも毅然とした態度で
勧誘を受けるとき、優しい人ほど断りにくく苦しい思いをすることがあるでしょう。いくら知人であっても、甘い言葉に踊らされず毅然とした態度で接することが大切です。もしものためにぜひ今回のエピソードを頭の片隅に置いておいてください。
文・fuelle編集部