K-POP業界の問題の根本は、仕事とプライベートに境界線がないこと
――K-POP業界における厳しい事務所の管理、激務(K-POPアイドルは新曲のリリース時、短期間で多数の音楽番組などに出演するため激務となる。その期間は「カムバック」と呼ばれる)、過酷なダイエットなどが、アイドルの心身の健康を害していると一部で問題視されています。なぜこのような状況が生まれるのでしょうか。
DJ泡沫さん(以下、敬称略) K-POPグループはデビューするにあたって、寮でメンバーが一緒に生活することが基本です。ゆえにプライベートの境目がつきにくくなり、24時間事務所がメンバーを管理しやすい状況になることで、食事制限などの過酷なダイエットや激務などにつながるのだと思います。
――世界的に、ルッキズム批判やボディポジティブの機運が高まりつつありますが、K-POP業界では今もまだ「売れるために痩せなければいけない」という圧力が強いのでしょうか。
DJ泡沫 事務所によって違いがあり、中小ほどその傾向は強いと感じます。以前、元「公園少女」のMIYAがインタビューで、毎日体重チェックがあるのでほとんど食事をとらないことや、特にカムバック前の期間は常に厳しく体重管理をされていたことを話していました。新曲を出すタイミングで理想的なルックスにしたいため、カムバック前は女性でも男性でも水しか飲んでないといった話を聞くこともあります。
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