そんな中、6月18日放送のアニメ『鬼滅の刃「刀鍛冶の里編」』(フジテレビ系)最終回とともに制作が発表された続編「柱稽古編」で、櫻井が冨岡義勇役を続投することが明らかに。ネット上では嫌悪感を示す声もみられたものの、「義勇さんのお声が櫻井さんのままで一安心」「義勇さんはあの声じゃなきゃ違和感ある」「作品やキャラクターに罪はないし、続投はうれしい」と、シリーズファンからは安堵や喜びの声が上がった。

 櫻井が降板に至らなかった理由について、業界関係者は以下のように分析する。

「出演者が不祥事を起こすと、まずアニメの製作委員会が声優に対しての処遇を話し合います。このときに大きな権限を持つのが、スポンサーと、やりとりをしている代理店の担当者、または製作委員会のトップとなる立場の人。原作者の意見を尊重する場合もあり、それぞれの顔色をうかがいつつ、続投か降板かを決めます。一方、声優や所属事務所側から制作側に降板を申し入れるケースも。ただ、制作側は視聴者の意見にはあまり耳を傾けないため、たとえ多くの降板要請があったとしても、さほど効果がないんです。櫻井が続投するということは、制作側が今回の一件はそれほど重大な事案ではないと判断し、本人はもちろん、当時所属していた『インテンション』も降板を打診しなかったのでしょう」(声優業界関係者)

 今年3月をもってインテンションを退所し、フリーとして活動している櫻井。しかし、「それは表向きだけかもしれない」(同)という。