イライラすると思ったら今度は急に落ち込んでしまう……そう思ったら生理前だったというのは女性なら誰しも一度は経験があるのでは? その生理前のゆらぎケア、この2つを意識すると今より少しラクになるかもしれません。

生理前にゆらぎやすい人、ゆらがない人の違いって?

原因は色々考えられますが、薬膳のベースになっている中医学(中国伝統医学)では睡眠不足と冷たいものの食べ過ぎによる胃腸機能の低下、この2つが主に考えられます。

中医学では体を動かすエネルギーを気(き)、体全体に栄養と潤いを与える物質を血(けつ)といい、この気と血が十分な量あって、お互いスムーズに巡っていると健康な状態だといわれています。しかし少なくなると元気ややる気が出なかったり気持ちのアップダウンも激しくなってしまうのです。

睡眠と胃腸を温めるのがキーワード!?

生理前はこの気血を特に必要としますのでいつも以上に体のだるさや気持ちのゆらぎを感じやすくなります。気血が少なくなるほどに生理前や生理中に不調をきたしやすいので、気・血を充実させることがゆらぎ改善へのキーワードです。

そのためには睡眠時間の確保と胃腸を温めることは徹底して守る必要があります!
なぜ睡眠が重要かというと、昼間に使った気血は寝ている間に胃腸系システムである脾(ひ)で充電するから。ですから睡眠時間を削ると気血はどんどん減っていきます。また、気血は脾で作り出すので冷たいものを好んで食べていると脾が弱り、せっかく食事に気を配っても気血を作り出すのに時間がかかってしまうのです。

生理前のゆらぎから解放されたい…そう思ったら寝る、胃腸を温めるこの2点を自分ライフスタイル習慣に組み込んで。

【睡眠のこと】睡眠は何時間くらいが理想?

これは体質にもよりますし、ゆらぎの程度にもよりますが、ゆらぎがしんどい場合には8時間は確保したいところ。……というと「えぇ?そんなに必要なの?!忙しいから無理、無理!もっと簡単で手っ取り早いものが知りたい」という方が多いのです。しかし、残念ながらないのです。手っ取り早い方法は。

睡眠時間は気血の充電タイムです。私たちが使っているスマートフォンも寝ている間に充電することで充電が満タンになり翌日問題なく使えますが、充電しないとやがて電池残量が少なくなり使えなくなってしまいますよね。それは私たちの身体でも一緒です。スマートフォンが一気に充電できないように私たちの体もきちんと休ませて充電させないと元気に動くことはできないのです。

睡眠時間を8時間確保するコツは?

「寝る時間を固定する」睡眠時間をなかなか確保できていない方にはぜひこの方法を試してみてほしいのです。

きっと、現在睡眠がとれていないのは睡眠時間が決まっていないからではないでしょうか?一日24時間の中で仕事、家事、プライベートのことをこなすとなると時間はいくらあっても足りないもの。就寝の時間が決まっていないとついつい起きて色々やりたくなりますが自分の身体、心のために睡眠時間の確保をとにかく優先的に考えて生活してください。

例えば、6時に起床する必要があるのであれば22時には熟睡していたいですから9時半頃には寝る準備を済ませる必要があります。と、なるとそれまでに夕飯作り、食事、お風呂などをどうやって終わらせるか逆算して考えて落とし込んでいく必要があります。

規則正しい生活なんて忙しいから無理と思いがちですが、この時間までに眠れるようなライフスタイルにするにはどうしたらいいか。そういう目線で考えてみるとできることもきっと見えてくるはずです。