「女性タレントが海外を訪れ、1カ月にわたって1つの国をじっくり紹介する『海外マンスリー』は番組の目玉。2011年以降は、1年ごとに選ばれる『旅サラダガールズ』が月替りで登場し、スタジオでは神田との軽妙なやりとりも繰り広げられ、番組を盛り上げてきました。

 コロナ禍では海外ロケがストップし、旅サラダガールズの出番もなくなりましたが、今年4月に3年ぶりに復活。そして先日の放送で初めて男性リポーターが登場し、『旅サラダボーイズ』として紹介されました」(テレビ情報誌記者)

 旅サラダボーイズの第1号は、身長195cmで元サンフレッチェ広島ユースという肩書を持つ澤井一希。今年の春にパリコレデビューを果たした澤井はバリ島を訪れ、元気ハツラツと現地の魅力をリポートしたが、男性リポーターが起用されたのが時代の流れを受けたものであることは容易に想像できる。

「ここ数年、世の中の動きに合わせ、テレビ界も急ピッチで多様性への対応が求められています。『おかま』などの単語を使うのは論外ですし、“男性らしさ”や“女性らしさ”を押し付けるような論調のトークもNG。男性がメインで女性がアシスタント、というよく見る構図も批判の対象になりますし、『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)のように、女性がただ座っているだけというのもマズい。まぁ、これまでが無神経過ぎただけなんですが。

 現場は相当ピリピリしていて、出演者やコメンテーターの男女比が偏っていないか、女性が座る位置が男性より下になっていないか、そもそもその場面で女性を起用する理由があるかなど、あらゆることがチェックポイントになっている。くだらないと思っても、スポンサーに電凸でもされたら面倒ですから、配慮せざるを得ないのが現状です」(キー局関係者)