投資家や事業家などのお金持ちは、借金を「てこ」のように使い、少ない余力でより大きな利益を上げようとしているのです。こうした行動は「レバレッジをかける」と表現されます。
ポイントは、お金の使い道が「投資」であるという点です。たとえ多額の借金を抱えても、その金額を上回る利益が見込めるなら問題ないと考えます。
一方、借りたお金を生活費などの「消費」や娯楽などの「浪費」に使えば、利益を生み出せません。
多くの人がイメージする借金の使い道は、この「消費」や「浪費」でしょう。たとえば「旅行代が足りないからカードローンを使った」「借りたお金をパチンコに使った」など、家計のやりくりや欲望のコントロールがうまくできず、借金癖がついたり多重債務者になったりして困っている姿を想像するのではないでしょうか。
まとめ
借金をうまく使えば、より多くのお金を手にするチャンスがあり、自分の夢や理想を早く叶えることもできるでしょう。しかし、使い方を誤って自分の身を滅ぼしてしまう恐れもあります。
「借金=悪」というネガティブなイメージを持つ人は多いですが、すべては使い方の問題です。「良い借金」と「悪い借金」を見極めて、うまく付き合っていきたいですね。
文・馬場愛梨(ばばえりFP事務所 代表)
関西学院大学商学部卒業後、銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。AFP資格保有。
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