・追加で借入しないこと。せっかく元金を減らしても、追加で借り入れれば元金が増え、支払総額が増加してしまいます。

・あくまで生活に余裕があるときに臨時返済を活用すること。生活していると入院や冠婚葬祭など不意の出費が発生することがあります。一定額以上貯蓄することで、不意の出費をカバーできます。手元のお金を全て返済に回してしまうと、いざというときに対応できません。最低限の貯蓄を確保したうえで、余裕があれば臨時返済を活用するのがベストです。

方法2:低金利のローンに乗り換える

高金利のカードローンを利用しているのであれば、低金利のものに借り換えるのも一つの方法です。

カードローンの上限金利は利息制限法により年15%~20%と決められています。しかし、すべての会社の上限金利が一律というわけではありません。

自分の借入金利を確認し、より金利が低いカードローンに借り換えると支払総額を減らすことができます。

現状を把握して元金を減らすのが支払総額減額の近道

最初にするべきことは現状の金利の確認です。自分の借入金利を把握し、比較的金利が低いとされる銀行系カードローンなどへの借り換えを検討しましょう。

最も効果的なのは元金そのものをできるだけ早く減らすことです。そのために、生活に余裕があるときは元金を減らせる臨時返済をするべきです。

ただし、せっかく元金を減らしても、再び借りてしまえば臨時返済した意味がなくなります。追加で借りなくてもよいように、いざというときの貯蓄をしつつ、臨時返済するのがベストといえます。

馬場正裕(ファイナンシャル・プランナー)
高校教師・学習塾・予備校の講師を経て、現在は金融・保険などのマネー系Webライターとして活動中。主に、金融メディア、SDGsメディア、教育メディアに出稿している。