人気の高い八坂の塔を眺望する客室

増築棟にある46.7平米の「スーペリアツイン パゴダビュー」からは、ホテルからほど近い法観寺の五重塔が見られます。

▲八坂の塔を望める客室「スーペリアツイン パゴダビュー」

まさに“非日常”にひたる時間。新たに増築されたため窓が広く、八坂の塔を見晴らせる感動的な客室です。

▲横幅140cmのツインベッドを用意

▲デスクスペース

テレビは木製のクローゼットに隠されていて、景色を見ながら非日常を楽しんでほしいという思いが伝わります。テレビのリモコンは組子細工のケースに納められていました。

▲2人同時に使えるパウダールームは、客室タイプによって間取りやデザインが異なります

▲バスタブは重厚でスタイリッシュな据え置きタイプ

檜の香りのバスソルトが用意され、大きなバスタブに浸かりながら疲れを癒すことができました。

▲各部屋に、ホテルのビフォーアフターを紹介する写真集が置かれます

築90年の小学校がどのように生まれ変わったのかが判る客室備え付けの写真集です。写真が素敵で、見ているだけでもノスタルジックな気分にひたれます。

▲お部屋菓子は「御菓子司 緑菴」のホテルオリジナル煎餅

伝統産業技術功労者“京の名匠”に選出されたご主人が、ひとりで和菓子を作る名店「御菓子司 緑菴」。その素焼き煎餅には、ホテルのロゴの焼印が押されます。丸い部分は龍の目、上に髭が伸び、下は清水寺の音羽の滝を表します。

▲バスアメニティは「ナチュラビセ」

バスアメニティとボディローションは、スペインのスキンケアブランド「ナチュラビセ」。ローズマリーとホワイトティー(白茶)のとてもほのかな香りに包まれる、洗い上がりがとてもいいバスソープでした。

小学校の想い出が残る館内

ザ・ホテル青龍 京都清水の見どころと言えば、90年前に当時最先端だった鉄筋コンクリートの小学校校舎と現代建築が融合した設えです。天井の梁や窓からの風景、廊下の造りなど、ひとつひとつをゆっくりと見てまわるのも、このホテルの楽しみ方。耳を澄ませば、子供たちの笑い声や足音が聴こえてくるかもしれません。

▲ノスタルジックな廊下

腰板を張った廊下には、天井の梁が当時のままの姿で残り、古き良き時代の面影を伝えます。カーペットは龍の鱗と市松模様を組み合わせたデザイン。柱に沿ってガラス張りの木製キャビネットが作り付けられ、中を通る配管もあえて見せる収納です。

▲南側の3階廊下では、元小学校の外壁を間近に見られます

3階を繋ぐ廊下を増設した際、元小学校の外壁を壁として残しています。そのため屋根を支える木製の腕木や、スパニッシュ瓦を葺いた屋根の一部、今も機能する銅製の雨樋や集水器を間近で見られるようになりました。

▲小学校時代に使われていたダストシュート

おそらく建設当時からあると思われるダストシュートは、塗りなおされた周囲の壁とは対照的に、時の流れを感じさせる部分。小学校だったころは、子供たちの背丈にあわせ、現在より低い位置にありました。

▲廊下の消火器置き場の上には、学校をイメージする様々なアート作品が飾られます

京都にゆかりのある作家たちの作品が至る所に飾られ、館内の移動中でも楽しめます。

▲元小学校の面影を色濃く残す階段の造り

窓が連なる階段は、当時に近い状態で残されています。生徒の身体にあわせて段差が低いのも特徴で、床のタイルは新調しましたが、木造の手すりは傷もあえて残し、保存継承しています。

▲当時のままの踏板は、右側ばかりがすり減っています

生徒たちは手すりを使いながら階段の“インコース”を上り下りすることが多かったため、踏板の右側ばかりがすり減っているのが判ります。

▲当時の落書きもそのまま