人生100年時代、老後破産は他人事ではありません。
今回は老後破産のエピソードについてfuelle編集部が取材しました。

亡き祖父の遺産を引き継いだ叔母は

私の叔母の話になりますが、叔母は亡き祖父の遺産を引き継いで遺産の家屋に住んでいました。叔母はお見合いで結婚し婿養子を取りました。その婿養子との間に1男を授かりました。弟妹も欲しかったそうですが、次の子供はできなかったようです。

叔母夫婦は一人っ子の息子を溺愛し、息子も期待に応えるべく県内最難関の高校を卒業し国立大学に入学しました。就職は県内の最大手の上場企業の研究所勤務になりました。息子はその会社の受付嬢と結婚し一男一女をもうけました。

高齢の親を心配に思った息子は、家族で帰省し叔母夫婦宅に同居することになりました。同居してからしばらくして叔母の夫は急逝しました。

叔母は夫を失い非常に悲しみ、息子に傾倒していきました。叔母は息子のためを考え、祖父から遺産相続した自宅を二世帯住宅に建て替え、相続が面倒にならないように息子名義にしました。