クレジットカードが不正利用される場合はどんな時?
クレジットカードの情報がハッキングによって数十万人分盗まれたなどというニュースが流れており、不正利用される可能性について言及している。しかし、そのようなハッキングでなくても、私たちの周囲ではカード番号や暗証番号が盗まれたり、カードそのものが盗まれたり、スキミング(偽造)されたりという事件はよく起こっている。
そのような不正使用は、気づかないうちにカードを不正使用されて、請求書が来て初めて知るということも珍しくない。不正利用されるのはどのような場合であり、それに対してどのように対処すればよいのかを見てみよう。
不正利用されるのはこんな場合
買い物などにおいてクレジットカードで決済しようとした時に、カードを持って奥に入っていく場合は注意が必要だ。店にもよるので一概には言えないが、カード情報を読み取ってスキミングされる可能性がある。読み取った情報を使って偽造されたカードで買い物をされることも珍しくない。
インターネット上にはさまざまなショップがある。クレジットカードでの決済は、Amazonや楽天などの大手のショップなどは高度に暗号化されたカード番号管理が行われているが、個人でやっているショップなどは暗号化が不十分なこともあり、ハッカーなどがカード番号や暗証番号を簡単に盗むことができる。
中には、それらのカード番号、暗証番号を盗むために設けられたショップもあるほどだ。その意味で、クレジットカードで購入するネットショップを事前には決めておくことが必要で、それ以外の場合には購入しないか、銀行振込み、代引きなどを利用して購入するように普段から注意しておく必要がある。
フィッシングに注意
さらにフィッシング詐欺も増えている。銀行やクレジットカード会社を装って、偽の警告メールを送り付け、言葉巧みにカード番号や暗証番号を入力させたりする手口が増えている。
オレオレ詐欺を高度にしたような手口で、本人も騙されたという認識がない場合が多い。しかし、しばらくするとクレジットカード会社から高額な商品代金の請求が来たり、その確認の電話が入ったりして初めて詐欺にあったとわかる場合も多いのである。
不正利用された場合に取るべき行動は?
不正利用されたと気づいた場合、どのようにすればよいのか。まず、やるべきことはクレジットカード会社に連絡して、不正利用を申告してカードの利用を停止することが一番大切だ。それ以上使われないようにすることが、最初に取るべき行動となる。
基本的にクレジットカードには盗難保険が付いており、そちらで補填される場合がある。しかし、その盗難保険が適用されない場合もある。たとえばこういう場合だ。
- カードの暗証番号を盗まれた時(自己責任)
- カードがスキミングされた場合
- 保証期間は60日から90日以内
カードが盗まれた場合、裏面にサインがない場合 これらの場合には不正使用分の請求を受ける。やるべきことは警察に届けることだ。
しかし、基本的には普段から自己責任でカードや暗証番号は盗まれないように注意を払って不正利用をされないようにするのが一番だ。