タンクトップやスポーツブラ1枚、あるいはピタピタレギンスやショートパンツで颯爽と運動をしている女性を見ると、思わずため息がでることありませんか?
「私、決して太っているわけじゃないと思うけれど、あそこまで薄着にはなれない…」
そんなあなたに知ってほしい、美容体重と標準体重の違い、そして標準体重でも美容体重に見せる方法をご紹介しましょう。
美容体重と標準体重の計算方法
BMI値の計算方法
体重 ÷ (身長 × 身長)
(kg) (m) (m)
世界保健機関では、BMI値25以上が過体重、30以上を肥満としています。
しかし、日本ではBMI25以上を肥満とし、最も病気にかかりにくい標準体重をBMI22と定めています。
ちなみに日本は「標準体重」についてBMI値18.5以上25未満と余裕をもたせているので、この数値内に収まっていればあなたの体重は標準的ということになります。
また「やせ」については18.5以下としています。
ところが「標準体重なのに私はぽっちゃりだ」と感じている女性が多くいます。
多くの日本女性の理想とする体型が「やせ型」で、BMI値にすると19〜20くらいでなければ理想的ではないと感じてしまっているから。
標準体重 = 身長(m)× 身長(m)× 22(BMI)
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美容体重 = 身長(m)× 身長(m)× 19(BMI)
1995年にワコールの人間科学研究所は「標準体重=BMI22」「美容体重=BMI19」「モデル体重BMI=17」とし、身長別にそれぞれの体重を表にして発表しています。
160cmの女性の標準体重・美容体重・モデル体重
標準体重 56.3kg
美容体重 48.6kg
モデル体重 43.5kg
160cmの女性の場合、標準体重と美容体重の間には約7kgもの差があることがわかります。
アラサーからは美容体重よりの標準体重がベスト
現在、標準体重の人は美容体重に寄せた方が確かにスタイルはよく見えるでしょう。
減量しているのであれば、美容体重に近い標準体重を目指して多少シェイプアップをするのは良いことと思います。
また、ちょっと食事内容を変えたり糖質を制限するだけでも美容体重寄りの標準体重に達成できるケースも多くあります。
しかし、すでに標準体重のアラサー・アラフォーの女性が極端に美容体重やモデル体重まで減量してしまうと以下のようなデメリットがうまれる可能性があります。
- 髪の毛の艶がなくなる、薄毛になる。
- 顔のシミやしわ、肌荒れが増える。
- 生理不順や更年期のような症状が起こりやすくなる。
- 冷えやむくみが生じやすくなる。
- 頭痛や疲労感などの不定愁訴に悩まされやすくなる。
- 年齢よりも老けた印象を与える。
- 将来的に骨粗鬆症のリスクが高まる。
若いうちはモデルのような体型に憧れがちですが、年齢を重ねるうちに体型よりも「若々しさ」や「健康」の方が大事ですよね。
美容体重になることは必要ではなく、むしろ老化を早めるリスクさえあるのです。