とにかく明るい安村さんの最初のブレイクは2015年。第13回R-1ぐらんぷりの決勝に出場した年だ。あの時は無双しているかのようにウケており、向かうところ敵なし状態でもあり、売れるとしか思えない勢いがあった。以前組んでいたコンビ「アームストロング」も面白く、2010年のNHK新人演芸大賞演芸部門で大賞をとったり、M-1グランプリで準決勝に勝ち上がったりと、かなり期待されていたコンビでもあった。アームストロングは2014年で解散したが、その1年後にピンで売れるという奇跡。

 しかし2016年に不倫が発覚、仕事激減し、しばらく沈黙があり2021年から日本テレビ「有吉の壁」に出演し始めると毎回爪痕を残し、今年イギリスの民放テレビ局ITVのオーディション番組『ブリテンズ・ゴット・タレント』に出演し「人生で一番ウケた」と本人も満足し、日本でハマっていないとすら思うぐらいの功績をあげた。

 なかやまきんに君さんはNSC大阪22期生で1999年入学、養成所にいる頃からテレビに出始めたという。同期では一番売れるのが早かった人でもある。同期は山里亮太さん(南海キャンディーズ)、村本大輔さん(ウーマンラッシュアワー)、久保田かずのぶさん(とろサーモン)、キングコングさん、ダイアンさん、NON STYLEさんなど。

 とにかく1年目から筋肉キャラを極め、芸風にブレがない。ある時レイザーラモンHGさんが売れ「もっと頑張らないと」と思いアメリカに筋肉留学を決意した。現在YouTubeの登録者が211万人もおり、最近また活躍が目立っている。

 長谷川雅紀さんは理想の死に際として、自分が車椅子で登場し、こんにちはーと言ったら相方の渡辺さんが「うるせーよ」と突っ込んで、死んだとしたら、最高だという。とにかく明るい安村の「殺人じゃないですか」の意見にも「業務上過失致死」と反論する場面もあった。