深刻な少子化問題を抱えている日本。

現在、多方面からのアプローチが必要とされていますが、すでに子を持つ夫婦含め「夫婦間の子どもの数を増やす」ことも大きなテーマとされています。

しかし、この子どもの人数は夫婦にとって大きな問題になります。様々な理由から1人生むのも躊躇する夫婦もいれば、2人目、3人目こそ出産未経験の女性が1人を生む以上に大きな壁があるケースも。

そこで、PRIMEではすでに子どもを持つママさんに限定してアンケートを実施。子どもの人数を軸に出産のハードルがあがるのは何人目からなのか、またその理由を調査しました。

「出産と育児に関するアンケート」調査概要

調査期間:2023年5月15日~5月24日
質問内容:
子どもを生んで育てるにあたり

0人→1人/1人→2人/2人→3人/3人→4人

質問1. 以上のうちどこが一番壁を突破しやすいと思いますか?
質問2. ハードルが低いと思うその理由を教えてください。
質問3. 以上のうちどこが一番ハードルが高いと思いますか?
質問4. ハードルが高いと思うその理由を教えてください。

集計対象人数:100人
集計対象:30~40代を中心に20代~60代までの出産経験と子育て経験のある女性

1.出産育児において最も壁を突破しやすい人数

質問:子どもを生んで育てるにあたり、どこが一番壁を突破しやすいと思いますか?

『PRIME』より引用
(画像=『PRIME』より引用)

1位「1人→2人」(48人)

「1人→2人」と答えた人の理由

「2人目であれば1人目で出産、育児の経験を積んでいるので心構えや対応方法などがある程度把握できると思うため。」

「すでに1人育てているので、要領はだいたい分かっているから。人数が少ないうちが壁を突破しやすいと思うから。」

「二人の壁も厚いが、育て方がわかってる分だいぶリラックスして子育てできると思う」

「一回経験したことをまたそのままやるので。対人間であることと、何年か経っているのでやはり違うことも出てきますが、それも楽しめるぐらいの余裕が生まれていました。」

「一度子育てしているので、育てられる環境にあれば可能になると思う。」

「1人から2人は育てていく上での母親の労力はそんなに変わらないと思うからです。」

「これは簡単」

「自身が1人目を産んだ後、2年ほどして2人目を考えたから。子供を産む、という1人目のハードルと比べて「子供は2人いたほうが良いかな」というなんとなくの社会からの刷り込みによりハードルが低いと感じる。」

「一人っ子は可哀想という感情から。」

「育児に慣れて自信がつき、兄弟を作ってあげたいという気持ちがでてくる。」

「単数より複数の方が子どもたち自身も互いに補い合って成長できると思うから。」

「一人っ子より何人かいた方が子ども自身のためになりそうだから、かと言って何人もとなると周りの環境(いざという時協力者があるかとか)も考えるので現実的に2人。」

「最低二人は、、と思う親が多いのでは?」

「2人目までなら結構どうにかなります。」

「親は2人ですからひとりずつでも面倒見ることができる。」

「一人目がすごく大変だったという記憶が強い分二人目産んでしまえば気持ちが半分になる」

「一人育てるとまた赤ちゃんに触れたくなるから。二人で遊んでくれて子育てしやすくなる面もある。」

「1人産んだら子育てに慣れるので、2人目育児は楽に感じるからです。2人だと経済的にも余裕があります。」

「突破の理由ではないけど、逆に3人目の壁は高いと考える」

「1人目で少しは慣れているし、3人育てるのは経済が許さない」

「二人であれば、ある程度子供用品や子供服などをシェアできるから。二人使ったら結構ボロボロになるので、3人以上お下がりは厳しい。」

「私の周りでは、生理が始まる前にできてしまうパターンが多い。1人目の大変な時期にできてしまうので、流れで1人でも2人でも変わらないかとあまり深く考えずに育てる覚悟ができる。ただ、実際立て続けに2人を育てると3人目ができた場合の養育費と自分の体力と自分の時間とを冷静に考えるので、むやみに作ろうとしなくなる。」

1位は2位以下と大きく差をつけて「1人→2人」の回答が得られました。日常でも、2人きょうだいはよく見かけるのではないでしょうか。生みやすい理由についても、多様な意見が見られることからここの突破しやすさが伺えます。

2位「0人→1人」(25人)

「0人→1人」と答えた人の理由

「子供がいないのと、子供がいることでは生活がガラリと変わり、初めての育児という経験を積むので、0から1が突破しやすいと思うから。」

「1人だと思います。1人目でたくさんの壁にぶち当たるので、その後は、応用などをしていけるからです。」

「結婚して子供を産んで育てていくことが当たり前という考えで生きているため」

「子どもが欲しいという欲求は多くの人が持つものだと思うから」

「結婚して落ち着いたら、今度は子供が欲しいと思うから。」

「子供が欲しいと思えば、まず1人は作るから。」

「結婚したら、1人でもいいから子どもが欲しいと思いました。」

「初めての子どもは夢や希望があるから受け入れやすい。」

「妊娠中は自分の体調管理さえしっかりしておけばいいので」

「親のどちらの目も届きやすく、1人ならどちらかが面倒を見ていれば片方は自由が利くから。」

「こどもをほしいと思ったら通らねばならない壁で、子どもを持つ人は全員が通った道だから情報が多い。」

「現実を身を持って知らないから」

「まだほんとの育児の大変さが分かっていない分、子供を産むことに対するハードルは低いように思う。」

「1人なら本人の意志を尊重して色々とやらせてあげられると思いました。」

「一人目だと、金銭的に余裕があるかなと感じました。一人目を妊娠する前までは夫婦共働きのため余裕がありました。しかし、今は私が専業主婦になり家計は火の車。物価もあがり大変です。」

「経済的なことだけ考えれば1人は、まだ簡単だと思う。」

「1人目は夫婦全ての財産を妊娠、出産、子育てにかけられるし、未経験だからこそ時間もお金も惜しみませんでした。2人→3人は金銭的にも時間的にも無理だと思っています。」

純粋な気持ちや考えで「子どもがほしいもの」と捉えている意見が多いことがわかりました。また、育児や金銭面の負担がまだ少ないことや、何も知らないからこそ生みやすいという意見もありました。

3位「2人→3人」(22人)

「2人→3人」と答えた人の理由

「2人から3人は育児の手の抜き方もわかってくると思うから」

「子どもが2人いると、初めての子育ても経験しているし、小さい子どもを育てながらの妊娠出産も経験しています。子どもの数は増えても、経験しているので苦に感じることが少なかったです。」

「1人目は色々不安で2人目は少し容量がわかってきた感じで、4人目になると容量などはわかるけど他の3人の子供もいるから、3人目かなと思います。3人目は容量もだいたいわかるし、1人目の子供も一緒に頑張ってくれると思うから。」

「初めての育児を経験して、第二子出産を経験して、2人育児をしているママなら3人目もすんなりと受け入れられる気がするので、突破しやすいと思いました。また、1人目がある程度大きくなっていることも予想できるため、少し手が離れた状態で下の子のお世話ができる2人→3人が一番突破しやすいと思います。」

「自分の経験ですが、2人目の時で複数育児のやり方に慣れていて、さらに3人目が生まれた時には1番上の子がある程度大きくなっているから。」

「上の子たちがある程度下の子のお世話をしてくれて、自分のことも自分でできるから。」

「2人までは育てる上で初めての体験が多く戸惑いが多い気がします。3人目からは子供同士で遊んでくれたりするし、ママ友も増えて色々助け合えるから。」

「もはや2人が3人になるのはほぼ同じ大変さだから」

「3人からは何人育てても同じ」

「3人の子育て未経験なのでなんともいえないですが、自分の場合で言うと子どもは男女欲しいと思っていたので、もし二人目も同性であれば3人目も生んだと思います。また、その壁を突破しやすい時期としては子ども二人のバタバタが落ち着いた頃(二人目小1ぐらい)になれば、3人目を考える心の余裕が出てくると思うからです。ただ二人めが小1になるとなると、一人目を生んだ年齢から少なくとも7、8年は経っており、その頃にある程度体力がないと心では生みたくとも身体的に辛い可能性はあると思っています。」

「女の子が続いたから、男の子が続いたからと、2人の予定だったが3人目を出産する知人はそれなりにいるので、ここの壁は高くないと思います。」

「女の子2人だったので、男の子も育ててみたかったから。」

「3人まではお下がりを使ったり教育費なども無理なくまかなえると思うからです。」

複数育児を経験してることと、上のきょうだいが手がかかる大変な時期を過ぎているため余裕を持った育児ができるという意見が多かったです。またそのきょうだいが力になってくれるという意見も多数ありました。子どもの性別を理由に3人目を生むという意見もありました。

4位「3人→4人」(5人)

「3人→4人」と答えた人の理由

「3人を超えてくると、上の子たちも他に兄弟がことに慣れてくると思うから。」

「3人も4人もあまり差がないと思うから」

「これ以上増えたら同じだと、思うだろうからです。」

「ある程度慣れていると思うし、子供の年齢差で違うと思う。」

「この辺まで行くと何人でも同じような気がするから。また税制面などでも補助がありそうだし、お古など使い回しも出来そう。私は子供が1人しかいないので想像です」

4人目となってくると、特に特筆すべき理由があるわけではなく、3人も4人も同じという考えの方が多いようです。