落ち着きを見せ始めていた3位争いは、ふたたび異変。先週まで3週連続で木村拓哉主演のフジ月9『風間公親-教場0-』が3位の座をキープしてきたが、ここにきて前週比23ポイントダウンとなり、代わりに前週比13ポイントアップとなった福山雅治×大泉洋のTBS日曜劇場『ラストマンー全盲の捜査官ー』が逆転。実は本人気ランキングで『ラストマン』が3位まで上昇したのはこれが初めて。

 『ラストマン』はTVer総合ランキングでのトップ10滞在期間が先週よりわずかに伸びているのに対し、『教場0』はトップ10滞在期間が丸1日減少。最低順位も『教場0』は先週11位とかなり好調だったのが、今週は最低13位と下がっており、伸び悩みが感じられる。『教場0』は終盤に入ったものの、もっとも気になる千枚通しの事件になかなか進捗が見られず、若手刑事のメンタル指導のパターンが続いているのが要因か。逆に『ラストマン』は後半戦に差し掛かり、皆実(福山雅治)の過去や狙いがはっきりしてきたのに加え、木村多江が元妻役で登場するなど日曜劇場らしい華やかなキャスティングも魅力か。11日放送の第8話はSixTONES・京本大我がバスジャック犯役で登場するため、さらに勢いを伸ばすかもしれない。

 引き続き5位~11位は基本的に動きがないが、高畑充希×田中圭のテレ朝火曜ドラマ『unknown』が前週比10ポイントダウンとなり、坂口健太郎『Dr.チョコレート』と同率7位となったのは少々気になる。『unknown』はついに連続殺人犯の正体が明らかになり、盛り上がりどころのはずなのだが、ほとんどの視聴者の予想どおりの展開で驚きがなく、主人公の行動に納得感がないためか、どうも盛り下がっているようだ。

 山田裕貴×上白石萌歌×赤楚衛二のTBS金曜ドラマ『ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と』も低迷が続いていたが、前週比13ポイントアップと回復傾向にあり、天海祐希×松下浩平『合理的にあり得ない ~探偵・上水流涼子の解明~』と1ポイント差にまで迫った。『ペンディングトレイン』はやや展開が緩慢だったが、6月2日放送の第7話でタイムワープの謎が明らかになり、9日放送の第8話でいよいよ元の世界に戻れそうという展開となってきたことで盛り上がってきたか。