かなり緊張した面持ちで、涙ながらに訴えた櫻井のコメントは大きな反響を呼んだが、これに対する音楽プロデューサーの松尾潔氏のツイートが注目を集めている。
松尾氏は放送翌日の朝、「昨夜のNEWS ZERO櫻井翔キャスターに感じたこと。憶測の危険性についての熱弁には一定の説得力がありました。ならば次は、憶測の肥大化の一因となる言動をとった藤島ジュリー景子社長に、忖度なき取材を敢行するのはいかがでしょう」と提案し、「あと、放送中に泣くのは不適切じゃないかな。キャスターなら」と付け加えた。
さらに同日夜には、月曜コメンテーターを務めるラジオ番組『田畑竜介 Grooooow Up』(RKBラジオ)の5月22日放送回の書き起こし記事を紹介すると共に、「エンタメが本籍地のタレントさんがスーツ着てキャスターを務めることの最たる弊害は、その瞬間『報道番組』が見た目そのまま『情報番組』に変態してしまうこと」と、“櫻井キャスター”のあり方に疑問を呈した。
「EXILE、平井堅、CHEMISTRYのほか、SMAP、ジャニーズWESTなども手がけてきた邦楽界の重鎮である松尾氏は、このラジオ番組で以前からこの問題について厳しい意見を披露しており、『創業以来トップは表に出ない』ジャニーズ事務所がその姿勢を変え、藤島ジュリー景子社長が顔を出して謝罪動画を発表したことについては一定の評価をしつつも、『記者会見をすべき』『第三者委員会も必要』と訴えたほか、『この問題は一事務所の不祥事で済まされるものではなく、それを報じるテレビ、さらにメディア全体のあり方が問われている』と指摘。『このタイミングで、朝日、読売、毎日といった大手新聞社、テレビのキー局、さらに音楽業界4団体が共同声明を出すべき』と提案し、さもなければ日本のエンタメ界は終わるといった強い危機感をあらわにしています」(芸能記者)