コロナショックによる社会情勢の変化にともない、仕事や企業の将来性、収入の減少など、今後に不安を覚えている人も多いのではないでしょうか。そこでここでは、これからの働き方に備えて、20代のうちに学んでおきたいITスキルを厳選して紹介いたします。
コロナ禍で多くの企業にマイナスの影響が
帝国データバンクが2020年5月18~31日にかけて、全国2万3,675社に「新型コロナウイルス感染症に対する企業の意識調査」を行いました。
その調査結果によると、「既にマイナスの影響がある」と回答した企業が62.8%、「今後マイナスの影響がある」と回答した企業が23.3%となっています。これらを合わせると86.1%の企業がマイナスの影響を受けていると見ることができます。
このようにマイナスの影響が出ている企業の数値が非常に高い結果となり、コロナ禍が続く限り今後も増え続けるのではないかと予測されます。
就活にも影響
企業の採用支援を行うM0CHI社が、現役大学3年生103名を対象として2020年2~3月に実施した「コロナ禍における就職活動の意識調査」によると、コロナ禍で就職活動に影響が出ていると回答した大学3年生は73.3%でした。
なかでも、例年であれば3月に就職活動が解禁となるところ、2020年は動きが制限されたことによる「説明会の中止または延期」の影響が強く、就職活動の長期化を心配している学生も多いようです。
新型コロナの影響による「内定取り消し」も社会問題となり、これから就職活動を行う学生はもちろんのこと、既に内定が出ている学生にしても安心はできないことでしょう。
アフターコロナに役立つIT関連スキル3選
このように先行きが不透明なままゆらぐ就職情勢、20代という若さと貴重な時間を生かして、将来のキャリアアップに備えたいという人もいるのではないでしょうか。
アフターコロナでは、営業のオンライン化やテレワークの普及にともなって、あらためてITスキルが注目されています。ここでは、今後使えるであろうITスキルをピックアップしました。
IoTエンジニアリング
ITが私たちの生活になくてはならない存在になっている今、コロナ禍を経て一層その傾向が強まりました。例えば、コロナ感染対策の一環として、「接触確認アプリ」など、IoTシステムの活用が始まっています。情報の分析・活用を自動化できるIoTシステムは感染症対策に最適であり、今後も需要が見込まれる分野です。
IoTとはInternet of Thingsの略で、モノのインターネットと訳されています。これまでインターネットにつながっていなかった家電製品や車、住宅、電子機器などあらゆるものが、今後インターネットにつながると言われています。そうした未来が間近に迫ったなか、日本ではIoTに関する人材が不足しています。
IoTエンジニアリングのような専門性が高いスキルを学ぶためには、スクールに通うのが一番効率的です。スクール代など初期投資はかかりますが、スキルの専門性が高いほど企業にとっては貴重な人材となり、給与水準も高くなるようです。