4月22日にテキサス州ヒューストンのNRGスタジアムで開かれたコンサートでは、最も安いチケットが969ドル(13万5660円)だった。最も高いチケットは2万503ドル(287万420円)で、平均価格は1237ドル(17万3180円)にもなった。

 米国では連日のようにテイラー・スウィフトのチケット価格が驚きのニュースとして報じられるため、不動産に関心を寄せる投資家からは、「コーネリア・ストリートの物件の方がチケットより割安感がある」との声が漏れ聞こえてくる。

 テイラー・スウィフトは今回のツアー直前、交際していた英国人俳優のジョー・アルウィンと別れたといわれ、世界の芸能メディアをにぎわせたばかりだ。ジョー・アルウィンとは2016年のファッションイベントで知り合い、その後、交際に発展したとされており、ヒット曲「Cornelia Street」はジョー・アルウィンとの恋愛経験から生み出された曲だと推察でき、「歌姫」のゴシップがコーネリア・ストリートの物件の注目度を一段と高めた。インフレによる金利の上昇で暗雲漂うニューヨークの不動産業界にとっては、久しぶりに華やかな話題となった。