テイラー・スウィフトは2016~17年にかけて、この住宅を1カ月3万8000ドル(532万円)の家賃で間借りしていた。その頃テイラー・スウィフトはニューヨークのトライベッカ地区に豪華な住宅を購入、リノベーションに時間がかかるため、コーネリア・ストリートのこの物件を一時的な住まいにしていた。

 2019年に発表されたアルバム「Lover」には、ヒット曲「Cornelia Street」が収められている。タイトルはまさに、その住宅のあるストリートの名称だ。切ない恋心を歌った曲で、この住宅で暮らした際の出来事や心情が歌詞に反映されているのではないかと多くのファンは考えている。

 ヒット曲にゆかりの深い住宅が不動産市場の販売物件にリストアップされたのは5月末だった。注目物件にニューヨークは沸いた。2022年暮れ、1カ月4万5000ドル(630万円)の家賃で賃貸市場にリストアップされたが、物件のオーナーは売却に切り替えた。価格は1799万ドル(25億1860万円)だ。

 テイラー・スウィフトは現在、約4年ぶりのツアーとなる「The Eras Tour」で全米を飛び回っている。今をときめく「歌姫」だけに各コンサート会場の入場チケットの価格は跳ね上がっている。