長期休暇やイベントが多くて、つい増えてしまった出費…。その穴を埋めようと、つい着目してしまうのが「お得」というワードです。けれど、残高が少ない・節約をしたい時にこそ、やってはいけないお金の使い方というものがあります。ファイナンシャルプランナー(CFP)を取得しているライター・高橋がそのNG行動についてご紹介!

今月はイベントが多くてお金が予定以上に出ていってしまったな、ということはありませんか? 予想していない出費は、なぜか重なってしまうことがあります。

残高が少なくてお金がピンチのときは、目先の「お得」が魅力に見えてしまいます。でも、それらは本当にお得なのでしょうか。今回は、お金がピンチのときに、やってはいけないことをピックアップしました。どうしてダメなのかを知っておきましょう。

クレジットカードでボーナス払い

いまはお金がないけれど、ボーナスがあるから、とボーナス払いで購入することもおすすめできません。本当に今必要なもの以外であれば、なるべく未来への借金はやめておきましょう。

ボーナスは会社の業績によって変動するものです。今年、世界中で感染症が発生しました。このような予測できない環境に影響を受けて、安定した会社でさえも順調に推移していた事業計画が大きく狂ってしまうこともあります。未来は不確実なものです。なるべく今払うことが出来る金額の中で、支払いを完了するようにしましょう。

リボ払いでの支払い

「月々定額の返済でOK!」といったフレーズは、いまお金がないという方にとっては支出額を把握できるし、無理のない返済ができるので、嬉しいサービスだと感じるかもしれません。しかし、ここで見えていないのが、金利手数料です。
リボ払いは利用残高全体に対して年15~18%の金利手数料がかかるしくみです。毎月の返済額は元利定額方式といって、「元本と利息」に回るので、元本がなかなか減らないのです。そして元本が残る間、ずっと利息がつくので、長い期間ずっと払い続けることになります。

50万円の買い物を「月々1万円の返済(元利定額方式)」リボ払い、年利15%で払い続けると返済総額は79万円程度と試算できます。どれほど多く支払っているかが見えてくるかと思います。

金融機関は、「無理なくリボ払い!」と売り込んできますが、それは金融機関にとっては、たくさん金利手数料が入ってくる夢のような商品だからです。利用する際には気を付けましょう。

絶対NG! まさかのギャンブル

昔のドラマで、度胸試しのためにボーナス(70万円の設定)を全額競馬につぎ込む、というシーンがありました。ドラマでは、予想が外れて70万円が泡となって消えるという結果でした。これは現実に起こりうることです。

大当たりする可能性以前に、競馬は胴元が掛け金の25%を取り分とすることが決まっています。だから、掛けた人全員に均等に配分したとしても、出した金額の75%しか戻ってこないしくみです。掛け金の75%を取り合うのですから、お金がなくてピンチのときに、つぎ込む先としては相応しくないと思われます。

ちなみにパチンコは胴元の取り分は15%です。競馬同様にお金がないときのお金の使い道としてはおすすめしません。