消化力という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

消化力とは、文字通り食べたものをスムーズに消化するための力のこと。

例えば、日本人は欧米人に比べて動物性のタンパク質や脂質を分解する能力、つまり消化力が低いため、いわゆる「重たい」食事を摂ると胃もたれしやすいことなどが知られています。

でも、ヨガのポーズの中には消化力UPを叶えてくれるものがあるのです。

そもそも消化力ってなんだろう?

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

私たちが口にした食事は噛むことでまずは口の中で分解され、食道を通り、そして胃の中でドロドロになり、十二指腸・小腸・大腸と通過しながら、必要なものは吸収され、不要なものは排泄されていきます。

この素晴らしいメカニズムの中でも、食べ物が吸収されやすいように形を変形させるシステムが「消化」です。

この消化の力、つまり消化力には個人差があることがわかっています。

例えば、全く同じものを食べても、排泄されるまでの時間には個人差がありますし、少量で満腹になる人もいれば、なかなかオナカがいっぱいにならない人もいて、これらはすべて消化力の違いによるものだと考えられているのです。

消化力を上げたほうがいい人とは?

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

健康な肉体を維持するためには、食べたものがきちんと消化吸収されることが必要。

食べたものがスムーズに消化吸収されないと以下のようなことが起こります。

消化力が低いと起こる症状
  • 胃もたれ
  • 胸焼け
  • 膨満感
  • 食欲低下やそれに伴う体重減少
  • 便秘や下痢
  • 異常な空腹感
  • オナカ周りに脂肪がつく

上記のいずれかが当てはまる人は、自分の消化力が低めだと認識した方がいいでしょう。

そして、消化されずに体内に残ってしまう未消化物は、ヨガやアーユルヴェーダの世界では「アーマ」と呼ばれる毒素になり、この毒素の蓄積がさまざまな疾病の原因になっていると考えているのです。

なんらかの不調を少しでも抱えている人は、アーマを減らすべく、消化力を高めた方がいいともいえるでしょう。

ヨガで消化力が上がる理由

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

消化力の上げ方には「食べ方」や「食べる時間」、「食べ合わせ」などの方法もありますが、ヨガでも高めることが可能です。

ヨガの中でも、皆さんがヨガと認識しているポーズ(アサナ)は、内臓に直接働きかけて刺激を与えます。

例えば、腹部をねじったり、逆さになって臓器を逆転させたりすることは、内臓に強い刺激をあたえ活性化することに。

さらに、呼吸も消化力と密接に関係しています。

すべての臓器は自律神経系によって支配されています。

呼吸も自律神経系に含まれるので、呼吸をすることで自律神経が整い、自律神経が整うことで内臓が整いやすくなるのです。

では具体的に消化力を上げてくれる3つのポーズをご紹介しましょう。