「Outta Sight」。これがまた「Neon」の次点くらいにおっさんが激ツボった曲でして、「Vandalize」の荒涼感をもう少し都会的に寄せて来た印象。BPMは爽快に疾走する流れであるのに決して派手な展開は行われず、ドラムなんか「Vandalize」同様にハットはクローズのまま淡々とした進行。このクールに疾走するアレンジがたまらんのですよ。シブいなあ。

 切ないサビメロ終わりからカウンターメロディとして鳴らされるギター(?)の単音メロディがまた一層切なくてたまらんのですよ。いやはや、シブいなあ。ついこないだ深夜の高速道路をドライブしながら聴いてみたんすけど、めちゃくちゃ相性良いのでオススメですがどうかそこは安全運転でお願いしますね。

 続いてはまた今作のテーマである、大仰路線ここに極まれりな楽曲が2曲続けられるというアルバム後半のハイライト(個人的な)である。その後は日本版のみで聴ける「Broken Heart of Gold」そして「Gravityfeat. Satoshi Fujihara)[OFFICIAL HIGE DANDISM]」の流れで締められるのであるが、ちとこの2曲について字数を割かせて欲しい。

 敢えて言いますがこの2曲即ち「Your Tears are Mine」と「Wonder」がめちゃくちゃにダサい。もう本当にダサい。前者のサビの折り返しに入る”ジャジャジャーン! ジャジャジャーン!”とか2Aの裏メロとして鳴るギターがまたもやハモってたりとか、何ならその後2サビ裏ではピロピロまでやり出す始末である。たまらんよ。サイコーだよ。