椿の妻・沙良が殺害され、衝撃を受ける蘭と黒澤。妻の死を嘆き悲しむ椿を目の当たりにして、黒澤は自責の念に駆られる。彼は、蒼が事件に関わっているのではないかと疑いを強め、父親の大治郎(升毅)に息子の蒼の居場所を教えろと迫る。しかし、大治郎は「知らない」と言って黒澤をあしらう。

 まもなく、沙良殺害の容疑者として椿が逮捕され、蘭は椿の弁護を担当することに。沙良は、これまでの連続女性殺人事件と同じく、塩化カリウムが入った注射器により殺された。椿が事件前、犯行に使われたのと同じ型の注射器と塩化カリウムを購入していたことが判明。椿は犯行時刻に自宅にいたと主張するが、その時間帯に椿宅を訪ねた宅配便の配達員は椿が不在だったと証言する。椿に不利な証拠がそろう中、蘭は黒澤から、なんとしても椿を不起訴にするようにと告げられる。椿の身柄が拘束される勾留期間は最長で20日間。それまでに嫌疑を晴らすだけの証拠をそろえなければ、椿は起訴されてしまう。蘭は、椿と交流のあった人物や近隣住民に話を聞くものの、目ぼしい情報は得られない。