中村は、「まず、今回ドラマ出演させていただけることが決まり、率直にうれしかったです。最近はミュージカルなどステージでのお芝居をたくさん経験してきました。久しぶりの映像作品ですが、お芝居という面で通ずるところはたくさんあると思うので、これまで学んだことを生かせられたらなと思います。今回の犬飼秀司役はこれまでに比べてすごく大人っぽい役です。ただ、秀司は誰よりも子どもっぽくもあると思うので、そんな部分を楽しく演じられたらなと思います!」とこれまでの経験を生かせるようにと力を込めている。

 そして、監督は、ドラマ「ダ・カーポしませんか?」「シジュウカラ」「赤いナースコール」(すべてテレビ東京)で監督を務めた注目の新進気鋭の上田迅氏、脚本はドラマ「マルモのおきて」(フジテレビ系)や「ワカコ酒」(BSテレ東)など数多くの脚本を務める阿相クミコ氏が担当。新進気鋭のキャストとクリエーターが紡ぐ、日常とモラルが崩壊するゆがんだ男女の愛憎劇に注目だ。

 上田監督は、「美しい作画の中に人間のむなしさや寂しさが描かれた原作に引き込まれると同時に、これは『依存』の物語なのだと感じました。登場人物全員が誰かに一方通行の依存をしていて、彼らが交わることでゆがんだ愛が芽生え、本当の愛の形が見えてくる。この複雑で繊細な物語を、若くして実力ある俳優たちと一緒に作っていけることがとても楽しみです」と作品への解釈を語り、「もがき苦しみながらも、幸せを探して懸命に生きる彼らの姿をぜひ最後まで見届けてください!」と呼び掛ける。