だが報道の翌日12日には球団が山川の1軍登録抹消を決断。以降は試合に出場していない。そして警視庁は23日、書類送検に踏み切った。山川は警視庁の任意の聴取に対し「合意の上だった」と説明しているという。

 今回の騒動について、全国紙社会部デスクは「山川は墓穴を掘った」と推察する。

「山川サイドには弁護士がついているため、まず先方と示談で済ませられるかの交渉を行います。ところが『文春オンライン』に対し山川は内情の一部を話してしまい、しかもあろうことか笑いながら『無理やりではない』と否定したという。試合に出た11日にも、追いすがる報道陣に対応をしてしまった。そうした内容が世の中に出てしまったことで、世間の処罰感情が高まってしまっている。一般的にこうした事案は沈黙したり、コメントしないのが鉄則。ところが山川は対応してしまったがために、自身の立場を悪くしてしまったといえる」

 送検にあたり、警察側は起訴するかしないかの意見を付すが、今回、起訴を求める場合の「厳重処分」ではなく検察側に判断を託す「相当処分」の意見をつけたとされている。だからといって、山川が起訴を免れる保証はないが……。