脚本を読んでみて、「登場するすべての方々と協力せねば成り立たないという難易度に、とてもひかれました」と印象を明かし、「すべての視線が集まる中で、人間がどういう心理状況に陥るのか考える時間はとても面白かったです」と振り返った。

 放送に向けて、「さまざまな作品が立て続けで放送されるこの番組の中で『視線』という作品は、とても人間の深層心理に訴えかける役目があったと感じています。楽しみつつ、“もし自分だったら…?”と考えながら見ていただけたら、より楽しんでいただけると思います。お楽しみに!」とアピールしている。

 また、演出を担当した松木創氏は「普段は、通行人役のエキストラさんが主役を見てしまうと撮り直しになるのですが、今作は全員が一瞬足りとも主役から目を離しちゃいけないという、まさに“奇妙な”現場で、なかなか大変でしたが、見たことのない映像を実現できたと思います」手応えを伝え、「池田エライザさんは映像演出もなさっていて、監督と役者の両方の気持ちが分かる人なので、撮影中も高いレベルでのディスカッションができ、楽しかったですね。『世にも奇妙』ホラー担当の私にしては珍しく感動シーンがあるのですが、計算された見事なお芝居でした。極私的には、宮村優子さんとご一緒できたのが、ちょっと夢がかなった気分でしたね。なにせあのアニメの長いファンなので」と報告している。