東山を眺望する客室「クラッシー」

客室は184室あって、「メイン棟」やアーチストとコラボした部屋のある「スクールハウス棟」、スイートルームなど、多彩な間取りや特別感のある部屋を用意。宿泊した「メイン棟」には、モデスト、エッセンシャル、シーニック、クラッシー、映画を楽しめるシネマ、スイートルームのザ・ゲートなど6タイプを用意します。

▲新築した「メイン棟」にある客室「クラッシー」

38平米とゆったり過ごせる「クラッシー」は、キングとツインの2タイプ。英国スランバーランドのベッドが置かれ、窓に向いたソファは京都の風景を楽しむ特別席です。

▲全ての客室が東側に向いた「クラッシー」では、眺望を楽しめます

ベッドサイドテーブルには、エムズシステムとコラボした、コンパクトなホテルオリジナルスピーカーを設置。ネスプレッソのコーヒーマシンも置かれます。

▲クラッシー以上のグレードは、洗面がゆったり使えるダブルベイシンを採用

柔らかく肌触りの優しいダブルガーゼ素材のナイトウェアが置かれ、クラッシー以上のグレードにはバスローブも用意。上質な滞在を楽しめます。

▲天然由来の原料で作られたバスルームのソープ類は、国産スパコスメブランドの「ゼミド」を採用。男女の区別なく好まれるダージリンティーの香りです

満ち足りた時間を過ごす専用のラウンジ

「ラウンジ&パティオ」は宿泊者専用のフリースペース。ゆったりくつろげるソファや、パソコン利用に便利なデスクスペースがあって、赤と白のハウスワインやソフトドリンク、スナックを無料で提供。有料のメニューも用意します。

▲ラウンジには1階にある「立誠図書館」が監修した書籍が並びます

▲アウトドアでくつろげる「パティオ」

スクールハウス棟とメイン棟の間にあるパティオは、外気を感じながら過ごせる場所。昭和初期の建物が、異国の地にいるような雰囲気を醸します。

▲夜はマシュマロ焼きも

夜のパティオではファイヤーピットに薪火が灯り、パチパチと音を立てて燃え上がります。ワインを飲みながら炎を眺めて過ごすのも贅沢なひと時です。

嶋原太夫を鑑賞する稀有な機会

スクールハウス棟にある「リトリートルーム」では、日によって華やかな嶋原太夫の舞や能楽師のイベントが行なわれ、宿泊者は無料で観覧できます。この日は嶋原太夫の舞や琵琶の演奏が披露され、貴重な体験を楽しむことができました。

▲宿泊者が無料で鑑賞でる嶋原太夫のイベントは月に1度開かれます

60畳のリトリートルームは、小学校時代「自彊(じきょう)室」と名付けられ、道徳や礼儀作法を学ぶ大広間として使われていました。イベントがないときは、宿泊者が自由に使えるフリースペースです。

▲イベントの始まりは、リトリートルーム横の廊下で、太夫が従者と共に練り歩く“太夫道中”を再現します

京都にある6箇所の花街のひとつ嶋原は、日本初の公許花街として賑わった場所で、幕末には坂本竜馬や西郷隆盛、新選組の隊士などが足しげく通ったと言われます。なかでも嶋原太夫は天皇に謁見が許された「正五位(しょうごい)」の官位(豊臣政権下の大名に匹敵)を授けられ、公家や宮様に芸事を披露したと伝わります。

▲舞の姿も美しい「末廣屋」の葵太夫さん

イベントは太夫道中から始まり、かしの式(客への紹介)、舞、琵琶演奏など、最高位の芸が続きます。特に、その所作の美しさや目の表情の妖艶さなど、まさに息をのむ体験でした。 ※能楽鑑賞や嶋原太夫などの開催日程は、ホテルのホームページに掲載しています。