中村は「久しぶりの男性の将軍、徳川家斉。いい人だがどこか頼りなく母親の操り人形状態ですが、何か世のためになりたいという気持ちに突き動かされ純粋に真っすぐ赤面疱瘡に立ち向かい、これまで通り女性が実権を握る大奥でもがく家斉を演じられたらなと思います」と抱負を述べる。

 そして、蓮佛が務めるのは、薩摩藩・島津家から家斉に嫁ぐ、聡明で心優しい御台所・御台(茂姫)。治済に頭の上がらない気弱な家斉を思いやって励まし、陰ながら支える利発な正室。気立てのよさで側室たちとも仲良く渡り歩くが、やがて治済の謀略に巻き込まれていく。

 蓮佛は「物語から放たれる力強い命の躍動感に、あっという間にひきつけられました。台本を開くたび、『こんなにやりがいのある役を任せていただけて幸せだなぁ』という喜びと、『でも…実際にこれを演じるのか.…』という壮絶さに対する重圧が、波のように心を支配しています」と心境を明かし、「Season1から高い志を持って作品に挑んでこられた心強いスタッフの皆さまと一緒に、愛と覚悟を貫いた茂姫の生きざまを、しっかりとカメラの前で表現できればと思います」と気合をみなぎらせている。