しかし、そんな芸能界の通例を無視して、NHKが重い腰をあげるのではないかと噂が出始めている。
「文春報道のときと違い、BBCが放送し世界的な関心事になってしまったのは痛いところ。NHKとしても、社会問題として取り上げなければいけなくなっている。現在ジャニーズ事務所は藤島ジュリー景子氏が経営をしていますし、NHKでは落としどころを作って報じるべきだという声も出ています。というのも、このままでは年末の紅白でジャニーズグループを出場させるときに問題を蒸し返されることも予想される。検証番組も含め、局内のエースを集めて報道の検討が行われているようです。ただ、もしNHKが報じれば、民放テレビも取り扱わないわけにはいかなくなり、大混乱が起こる。民放関係者からは『NHK、取り上げないでくれ!』という悲痛な叫びも聞こえてきます」(民放関係者)
民放テレビとしては、NHKに報道をしないでほしいというのが本音のようだが……ジャニーズ事務所でも、今回の騒動をどうにか収めないといけない事情がでてきた。
「世界デビューを大々的に謳ったTravis Japanの売り方にかなり影響を及ぼしそうです。今回の報道は、日本よりも性被害に厳しい目を向ける欧米で関心が高い。Travis Japanの売り出しには、アメリカのキャピトル・レコードやユニバーサルも関与しているだけに、問題をクリアにしておく必要がある。現状では、Travis Japanは国内での活動をメインにしておいて、性被害騒動を収めてから再度、世界展開を加速させることになりそうです」(スポーツ紙記者)
このまま沈黙を続ければ、テレビもジャニーズ事務所も追い込まれていくだけ。今後の展開が気になるところだ。