また、生田との撮影については、「撮影に入る前に京都の撮影所でお会いしたんです。ごあいさつさせていただいた瞬間、『よろしくね!』って空気を明るくしてくださったんですよ。その時、これだけパワーのある方とご一緒できるんだったら、現場もきっと大丈夫だろうなという安心感をいただきました」と振り返り、「実際にキャストやスタッフの皆さんとすごくナチュラルに接する方なので、『みんなが無理せず、その場にいる』というスタンスの現場が出来上がっていて、私も本当にリラックスできました。生田さんの映像作品を拝見していると、すごくストイックなイメージだったんですけど、いい意味でちゃんと力を抜くことができるからこそ、本番であれほど爆発できるんだなと納得しました」と、その印象について語っている。
そして、三池監督に関しては、「本番での緊張感と現場の温かさ、この緩急が本当にしっかりしていて、キャラクターやシーンの説明がすごくお上手な監督でした。たとえば、“今どういう不安を感じているのか”とか“どうして不信感を抱いているのか”などを表現するシーンでも、決めつけ過ぎずに提案をしてくださるので、いろいろな視点に“気付き”を覚える瞬間が多かったと思います。そしてカット割が本当に素晴らしく、私は毎回ワクワクしていました! 現場におけるさまざまな判断も本当に早かったですし、作品に対しても人に対しても細かい愛情をたくさん感じることができて、三池組の素晴らしさを実感できる温かい現場でした。心から感謝しています!」と目を輝かせた。
最後に、あらためて「どんな世界にも光が当たれば影ができますよね? そういうこの世の“陰”の部分をテレビできちんと表現するということ、それ自体が挑戦だと思います。でもこの作品は、その“陰”の部分にもちゃんと愛情をもって『これをどう思いますか?』って誠実に問い掛けているんです。私はその“誠実さ”が魅力だと思います」と力強くアピールしている。