一方、芦田は「お話を聞いて、松岡さん演じられる九条先生の、信念を持って真っすぐ突き進んでいく人柄にとてひかれました。九条先生のクラスの一員として過ごせる日々がとても楽しみです。今の世の中で生きている皆さんが、きっと感じたことがある悩みだったり、葛藤だったりがドラマの根底にあるテーマになっています。クラスという社会の中で生きる1人の生徒として、鵜久森という役を通して演じさせていただくことをうれしく思います」と期待を持って撮影に臨む。

 また、松岡との共演に関しては、「松岡さんの出演されている番組を見ていたので、今回お会いできるのがすごく楽しみでした。勝手なイメージなのですが、すごく行動力がある方という印象で、今回の九条先生にぴったりだなと思いました」とコメント。加えて「この作品は、私と同じ若い世代の方々にも、その若い世代を経験されてきた大人の方々にも、今まで言ってほしかった、聞きたかった言葉がたくさん詰まっているドラマになっているのではないかなと思います。九条先生の言葉や生徒たち一人一人が悩んで考えて成長していく姿に注目していただきたいです」と呼び掛けている。

 作品を手掛ける福井雄太プロデューサーは「見ていただきたい。とにもかくにも少しばかりでも見ていただきたい。制作の過程が進むに連れて、その思いが膨らみ、強くなっていく。そんな作品です」と視聴を訴え、「僕自身、『学校のカイダン』『3年A組』に続き人生3作目の学園ドラマとなります。学園ドラマのすてきなところは、学校という小さな『社会』を舞台にし、高校生という若き役柄を題材にすることで、より濃密に、よりストレートに、今の時代に思いを届ける作品を描けることだと思っております。今作も、今この時を共に生きる人に、そして自分自身に、聞いてもらいたい心根がたくさん詰まっています」と作品に込めた思いを語る。

 続けて「今回主演を務める松岡茉優さん、そして生徒役を演じてくださる芦田愛菜さん。お二人とは、共に約10年の時を経て再び作品を通して、再会を果たした俳優さん方々でございます。お二人に共通して感じていることは、『誰かの心の奥に言葉を届けてくださる役者さん』ということです。その松岡さんと芦田さんともの作りをさせていただく日々を願ったことで、自分自身に今届けたい物があるのだと、このドラマ作りの目的が明確になりました」と松岡、芦田への強い信頼感をうかがわせる。