松岡が演じる九条は、物語の主人公となる鳳来高校3年D組の担任教師。時代に寄り添い、生徒に寄り添うことを諦めた高校の化学教師だ。卒業式の日に「担任生徒の誰か」に突き落とされ、そして時をさかのぼる。教卓に立ち、目の前に見えるのは、1年後に自分を殺害する「30人の容疑者」。覚悟を決め、教室、人生、そのすべてを覆し、命懸けで生徒に向き合う。
そして、芦田が担うのが、九条が受け持つD組の生徒・鵜久森叶。1人、教室の中で自分の世界を育む真面目な優等生だが、実はクラス全員から“標的”にされる不遇な人生を歩む生徒だった。九条が1度目に歩んだ1年間では、1学期の途中で不登校となってしまう。この新たな世界で、彼女の学校生活を変えることはできるのか。鵜久森が心の奥底にしまい込んだ感情の数々が、3年D組の命運を握る。
松岡は、これまで生徒役で数々の学園ドラマに出演してきたが、今回が教師役に初挑戦となる。「新時代のサスペンス学園ドラマということで、新しい感覚の、新しい価値観を皆さんにお伝えできるように、頑張りますので受け取っていただけたらうれしいなと思います。一生懸命、覚悟を持って撮影に挑みます。生徒役として、教師役の俳優さんを見つめる、という景色は経験があるのですが、私自身、教師役は初挑戦なので心を込めて、九条先生とともに頑張りたいと思います」と意欲を燃やす。
また、芦田との共演については、「以前に、同じ役を務めさせていただいたことがありまして、その芦田さんと今回、生徒と教師としてご一緒できる機会に恵まれてうれしいです」と喜びを伝え、視聴者に向け、「今回のドラマは、人間の心の奥底の部分まで言及していくドラマになりますので、お渡しする方も受け取られる方も覚悟がいるものになります。夏の3カ月の間、全身全霊で生きていくこと、人間関係のこと、正解・不正解のことなど、いろいろなことを私たちも現場で考えながら、討論しながらお伝えしていきたいと思っております。一緒に戦ってくださったらうれしいなと思います。楽しみにお待ちください」とメッセージを寄せている。