「最近SNSで見かけないな」と思ってアカウントを探してみたら見当たらず、調べてみるとアカウントが消えて連絡する手段がなくなってしまった友達っていませんか? もしかしたら“人間関係リセット症候群”になっているのかも。そうなる理由を考えていきます。
突然消えた友達のアカウント
最近は、SNSで友達とコミュニケーションを取るのが主流になっているのもあり、友達の電話番号や住所やメールアドレスなど、仲の良い友達だとしても相手の個人情報を知らないことが多くなりました。そのため、友達が急にSNSのアカウントを削除されると連絡手段がなくなってしまうこともあります。
厄介なのが、事前告知なしに削除をしてしまった場合です。連絡しようと思いついたときにアカウントが見つからない。反対に、数日前までやり取りをしていたのに消えているときは、突然拒絶されてしまったと感じてしまい、落ち込んでしまうこともあります。
放置するならともかく、なぜアカウントを消してしまうのでしょうか? その理由について考えていきましょう。
人間関係リセット症候群になっている
突然消してしまう理由として、今のSNS文化ならではの原因があります。
それは、簡単に繋がれる便利さ故に結ばれた紐はゆるく、ちょっとしたことでほどけてしまうことにあります。例えば、そんなに相手に興味はなくてもとりあえずフォローしておくことや、一度会ったことのある人で、共通の友人も多いのにフォローしないのは失礼にあたるかな、とSNSならではの“マナー”を気にかけすぎてしまうことです。
このように、自分はフォローしたいと思っていないのに、人の目を気にしてしまい本来の行動と違うことをしてしまうことが増えると、ついSNSから距離を置きたくなってしまうことがあります。自分が望む人間関係が構築されてしまうことで、繋がりをリセットしたくなり削除する傾向に。
このことを、“人間関係リセット症候群”と呼びます。まるでゲームをリセットするかのように、人間関係を突然切ってしまい、場合によっては話もしなくなる傾向のある人の事を指します。医学的な病名ではなくネット上で使われる俗語、つまりネットスラングの一種ではありますが、誰にでも起こりうる症状なのです。
環境が変わるとリセットをするクセがついてしまう
人間関係リセット症候群になっている人は、些細なことがきっかけでSNSを見るのが辛くなってしまい、アカウントを削除してしまいます。代表して3人のコメントをみていきましょう。
「アイドルグループを応援していて、同じファンのグループにも入ったけど、その内の1人と仲が悪くなってしまい、気まずくなって消しました」(28歳/エンジニア)
「SNSだからもっと気楽に投稿したいのに、気合入った写真をあげないとセンスがないって思われて距離をおかれそうで怖い」(24歳/事務)
「今の人間関係では成長できなさそうなので、リセットして新しい関係を作りたいと思いました」(29歳/広報)
このように、人間関係のストレスに耐え切れなくなり衝動的にリセットをしてしまうことが多いのです。このような理由でアカウントを削除する人は、転職や結婚といった環境が変わるたびに、人間関係をリセットしたいと思うようにな人間関係を断捨離するクセがついてしまいます。
SNSを再開したものの、一定期間経過すると削除をする、また再開する……。そんな繰り返しをしている人も少なくはありません。リセットしたとしても、新たな人間関係を再構築していくので、困ることは特にないようです。