「校歌専門バラエティー」というコンセプトについて、大倉氏は「この3年あまりのコロナ禍で、一度も校歌を歌わず卒業を迎えた生徒や、歌詞を覚えきれない子どもたちもいるそうです。世代を超えて共感できる“学校の心”なのに、その魅力が消えつつあるのはなんだか寂しい。そんな今だからこそ、校歌の魅力を通して学校とその地域に触れるバラエティー番組を作ろうと企画しました」とコメント。だが、かなり限定的なテーマだけに「スタジオの畑さんは、出演オファーをご家族に報告したところ『それドッキリ番組だよ!』と返され、収録までは不安だったようですよ」とエピソードも打ち明ける。
今回の「ザワツク校歌」企画では、大阪府東大阪市にJ-POPみたいな校歌があるといううわさを確かめる。しかも、大物音楽プロデューサーが作詞・作曲したとか。調査に向かったのは、お笑いコンビ・土佐兄弟(土佐卓也、土佐有輝)と“令和の歌まねヒロイン”よよよちゃん。実はこの3人、前身番組ではスタジオMCとして出演していた。「その収録時に3人から『ロケに行ってみたい!』とありましたので、今回スタジオを飛び出してもらいました」と大倉氏。商店街で聞き込みし、目的の学校では制作に至るまでの過程や関係者の努力などに迫る。歌詞には熱い応援メッセージが込められており、歌を聞いた3人が「うらやましい」とうなったほど。VTRを視聴したスタジオでは、アーティストである西川を中心に「もしも校歌を作るなら?」という話に発展。西川ならではの言葉に一同が笑いに包まれる。