この二作品は映画というよりはオリジナル・ビデオ作品としてリリースされたため、映画館で上映されたゲーム映画は1993年まで待たねばならない。
今回の映画の大ヒットを受けて一番、揶揄されているのは1993年公開の実写映画『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』だ。
ゲームソフトが日本と同年の1985年に販売されていたアメリカでもすでに、マリオは知られた存在だった。日本でのキャッチコピー「マリオがハリウッドを本気にさせちゃった」に釣られて映画館に足を運んだ筆者は、本気で怒った。ニューヨーク・ブルックリンの地下には恐竜人という化け物が住んでいて、彼らが地上に這い出て人間界の支配を目論んでいるという物語は……控えめにいってゲームと関係がなかった。
映画はズッコケ、「ゲームと映画は違う」という事実をまざまざと見せつけられた。ちなみに『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』の舞台もニューヨーク・ブルックリンで、駄作と言われた実写版のオマージュがきちんと含まれていることにはスタッフの熱意を感じた。
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