なお『文春』の記事では、当時12歳の橋田が被害に遭ったのは1999年となっていますが、1985年9月18日生まれの橋田は99年の時点で13~14歳でズレがあります。被害に遭った後に99年3月に出演回が放送された『熱血恋愛道』への出演が決まったともありますから、被害に遭ったのは1998年の間違いではないかと思われますね。無論、20年以上も前のことですから正確に記憶していなくても不思議ではないですが、そうなると入所してかなり早い段階で“手をつけられた”ことになります」(女性誌記者)

 いずれにせよ、未成年の少年ばかりが被害者とみられるだけに、特に親世代からは怒り混じりの批判の声も飛び交うが、ジャニーズ事務所は関係企業に釈明の文書は出してはいても、公には沈黙を保ったまま。しかもその「文書」では「各方面よりご指摘の件」「本件」と表現するにとどまり、これまで性加害疑惑について具体的に言及したことがない。

「そもそもジャニー氏の性加害疑惑については、60年代に起こった芸能学校との金銭トラブルに関する裁判の中でも取りざたされ、週刊誌に報じられていた。80年代から90年にかけては元フォーリーブスの北公次らによる暴露本が次々と登場し、1999年からは『文春』による追及キャンペーンもあった。そしてこの『文春』報道をめぐってのジャニーズ事務所との裁判の中で、2003年7月の東京高裁では性加害に関する部分の真実性が認められ、ジャニーズ側による控訴を最高裁が受理しなかったため、2004年2月に高裁判決が確定している。一連の報道や暴露を“無視”したとしても、高裁判決から20年近く経っており、その間も被害者が生まれ続けたことは問題以外の何物でもない。現社長の藤島ジュリー景子氏は1998年にはジャニーズ事務所の取締役に就任しており、裁判のことを知らないはずがない。ジュリー社長には現在だけでなく、20年以上にわたって放置してきた責任もあるはずです」(芸能記者)

 半世紀以上前から存在していたジャニー喜多川氏の性加害疑惑。先日ジュリー社長と対面したと明かした元ジャニーズJr.のカウアン・オカモトによれば、近々何かしらの発表がジャニーズ事務所からあるという。ジュリー社長の退任程度では片付かない問題と思われるが、はたして……。